歯科衛生士なのに子供にムシ歯ができてしまった

5月に受けた一歳半検診で子供に初期のムシ歯が見つかった。歯磨きを嫌がるようになってからというものロクに磨けていなかったし、磨けていなくても大丈夫だろうと謎の自信を持っていたのだが当たり前のようにムシ歯になってしまった。子供ってムシ歯になるスピードが本当に早いんだなということを今回のことで実感し、歯磨きを嫌がってもなんとか磨かなくてはだめだなと気持ちを改めた。

前職は予防と審美歯科の歯科衛生士であったが自費診療ということもあり子供の来院は少なく、乳幼児の口の中を見るということは約10年間一度もなかった。なので息子の成長とともに臨床経験を学んでいる訳である。子供の口腔ケアは大人とは違いまず口もまともに開けてられないし言い聞かせても理解ができないので、歯磨きを工夫しないといけないことを痛感。そんなことを別サイトでまとめた↓

hyenasclubs.org

 

最初はこの個人ブログに載せようと思ってせっせと書いていたのだが「国民が口腔の予防意識を持つきっかけとなり医療費の削減に寄与するためにはより多くの人に読んでもらうことに意義があるのでは」と思い立ち、自分の所属サイトに載せてもらおうと考えを改めたのだが、この内容はハイエナズクラブのスピリットから外れているのではと思い、子供の歯なんか知るか!と熱心なファンは激怒するのではと思い悩んだ。しかし私のスピリットは「国民に口腔の予防意識を持たせ医療費の削減に寄与する」ことなのでシレッと出してみようと思い記事を提出。なんと言われるだろうかと気合を入れて待っていたところ、いついつのいつに記事をアップしますねとの連絡が入り、とくに何も言及されることなく記事は公開となった。上層部が決定したのならばファンからたとえ怒られたとしても「ハイエナズクラブが認めました」と言えば黙らせることができるだろうと構えていたのだが、エゴサーチなどをして様子を伺っても今の所お怒りのお言葉なども見つからず、自分が思っていたよりもたくさんの人が読んでくれたようなので「国民よ、ヨシヨシ」という思いと安堵を感じて過ごしている。

 

引っ越す前は中野で暮らしていたのだが、その時は割と頻繁に「乳幼児の歯磨き教室」が保健センターで行われ、私も子のはみがきを学ぶために子供とともに出席をしていたたのだが、コロナ禍の現在も環境に配慮しながらそういった活動は継続されている様だ。他の地域はどうなのかと調べてみたところ、比較的人口の多い地域では「歯磨き教室」が行われているようだが(札幌市や福岡市とか)普段はやっていてる地域でもコロナのため中止されている所もある様子だった。

現在住んでいるつくば市では中野で経験したような「乳幼児の歯磨き教室」というものは実施されていないようで、だからと言って一歳半検診に行ったときによく指導してくれるのかというと、私が行った歯科医院では「ムシ歯のとこはよく磨いてあげてください」のアドバイスしかなかった。子供が歯ブラシを嫌がらないかとか、清涼飲料水を頻回飲ませていないかなどもっと患者の生活を聞いてアドバイスすべきことがあるだろうと不満を抱えて帰宅をした。(ちなみに相手は私が歯科衛生士ということは知らない)

 

調べれば子供の歯の磨き方や対策、どうしてムシ歯になるのかなどはインターネットでも情報はたくさんあるが、情報通り実践できるかというとそうではないし、その情報が子供に当てはまるかを判断するのも難しいところだと思っている。それに個人で集めた情報には偏りがあるかもしれないので、コロナ禍で難しいということもあるが、歯磨き教室のような情報の伝達の場は意義があると思っている。(オンライン開催は子供と一緒に参加するというのはかなり難しいし、1人でも時間がなかなか取れないと思うので向いていないと思う)歯科医院が個人に対して指導や支援ができればそれが1番良いと思うのだが、それができている歯科医院は少ないのではという実感がある。多くのご家庭は一体歯や歯のケアについてどこから情報を得ているのだろうか。

 

歯医者に行ってもろくに情報がもらえず行政からも歯科の発信がなかなか受けられず、子供の歯磨きになんとなく不安を抱えている人に書いた記事が届けばいいなという思いでいる。