2018-01-01から1年間の記事一覧

ちょっと馬になってごらんなさい

私には特発性側弯症という持病がある。どんな病気かというと背骨が成長の過程でぐにゃぐにゃと曲がってしまう病気なのだが、痛みもなかったので全く気がつかずに生活をしていた。 そんなある日。中学校3年生の私は友人と馬跳びをしながら帰ることにした。 ま…

朝の好きなおかずは目玉焼きです。

わたしは最近、朝飲みというものを初体験した。この日のメンバーは私の友人メガネ先輩。メガネ先輩のお知り合いの監督。そしてわたしの3名だった。メガネ先輩は友人であり飲み友達でもある。特にお互い、コの字の酒場に深い関心があるためよく一緒に調査に出…

3コール以内で電話にでてください。

わたしは普段、歯医者で歯科衛生士として働いている。社員はわたしの他に、30歳年上の歯科衛生士の先輩と前期高齢者の医院長のみという大変人手不足かつ、高齢化の進んだ歯医者で10年間働いている。人手不足の環境故に、うちの職場では歯科衛生士業務以外の…

本当はハイエナズクラブに入りたかった

「あぁ......さみしい....」日本人のフロス使用率を上げようとするブログ『FLOSS OR DIE』を立ち上げて半年くらいが過ぎたころから私はこのような感情を抱くようになった。この時、私のまわりにはブログを書いている人はおらず、モクモクと一人でフロスブロ…

ケリーちゃんとラブホで寝た正月

わたしにはケリーちゃんというカナダ在住の友人がいる。ケリーちゃんとの出会いは6年前の友達と行った初詣だった。ケリーちゃんは高校の同級生の友達だ。カナダからその同級生の家に遊びにきていたケリーちゃん。日本でのお正月を体験することを楽しみにして…

坂本慎太郎のライブに行った話

先日坂本慎太郎のライブに行った。わたしが坂本慎太郎氏のファンになった時にはゆらゆら帝国は解散していたため、わたしにとって初めてナマで坂本慎太郎を見ることができるライブであった。また解散後初のライブということもあり、一般販売されたチケットは…

女 1人飲み屋へ行く 【神保町編】

1人で飲み屋に入れる女に憧かれつつなかなか実行できずにいた。何故かというと、少しばかりの勇気がなくて暖簾が潜れない事とと、家で飲めば良いじゃんという思いが天秤にかかるからなのであった。事実、家で飲むのが1番気兼ねない。コスパもいいし、好きな…

学校のかいだん

小学校3年生の時。となりのクラスの担任は林先生という、ちょっと変な男の先生だった。先生は頭の真ん中がハゲていた。別にハゲだから変というわけでは決してない。変だなと思ったのは先生の頭の毛がない部分、そこが何か黒いもので塗られていたのだ。そして…

こじつけられた高木ブーのウクレレ教室

私には憧れのギターを買いに行ったのに結果ウクレレを買って帰ってきてしまった過去がある。右も左もわからないウクレレ初心者だったので、まずYouTubeを見てドレミファソラシドを覚えた。その訳はドレミファソラシドを覚えればなんとかウクレレで演奏できる…

ギターを買いに行った話

これは5年くらい前の話である。ギターが弾きたい!クラシックギターでハウスミュージックを奏でたいなぁ!と思って訪れた先は下倉楽器御茶ノ水店だった。ギターを弾いた経験もなく、ギターの相談をする相手もいなかったため右も左もわからないまま下倉楽器に…

マウンティングしほちゃん

L'Arc〜en〜Cielは小学生の頃に好きだったバンドである。小学生という身分だがそこそこ頑張ってファン業を尽くした方だと思う。L'Arc-en-Cielはノストラダムスの大予言の日に「ark」と「ray」というアルバムを2枚同時に発売した。当時私は小学校6年生だった…

嫌いな食べ物 麩菓子

初めて会う人や久しぶりに再会した友人と食事に行くと、必ずといってもいいほど交わされるフレーズがある。「何か嫌いな食べ物ってある?」このフレーズは、食事を共に楽しむ際に双方の嫌いな食べ物はなるべく避けましょうね。という暗黙の了解を共有する意…

話さない女の子【後編】

小学校を卒業し中学生になった私。中学生になると強制的にどこかの部活動に入らなければならなかった。日に焼けたくないという理由から吹奏楽部に入った。なかなか美意識の高い13歳の私。この時はまさか10年後にタンニングオイルをつけて日焼けする成人にな…

話さない女の子【前編】

幼稚園時代、仲良くしていた子が3人ほどいた。そのなかの1人に彼女はいた。彼女は喋ることをほとんどしなかった。1つ学年が上の色白でやせた女の子。大きな目でまばたきもろくにせずにじっと見つめる姿が印象的だった。彼女は喋れないのではなく喋りたくな…

緑の帽子の行方

わたしは人の影響を非常に受けやすい人間です。顕著なのがファッション。ようやっとここ数年かけて、自分の好きな服を認識できるようになったので、それほど服装が変化することはなくなったのですが、それまでは服を選ぶ基準が「人」や「環境」だったため、…

コショウ畑に行きたかった。

コショウ畑に行きたい。ベトナムプーコック島のタクシーの中でわたしはそう思っていた。私はミルで砕いたジョリジョリしたコショウが好きで、プーコック島名産のコショウを是非とも持ち帰りたい!そう思って楽しみにしていたのだった。この日、プーコック島…