もうすぐ普通自動車免許を取得して1年になります

そろそろ自動車免許を取得して1年になる。免許を取得していなかった去年の今頃はまだ「車買うぞ〜」という希望に胸を膨らませていたのだが、今現在車を保持しておらず、timesのシェアカーを月に1〜2回使うくらいでいる。つくばに引っ越しする前、部屋探しのためにつくばにやって来たときにはタクシーの運転手さんに「こっちは車ないと生活できないよ」と散々言われ、そして引っ越してからは公園で出会ったおばさんとの世間話で「今日ここまで自転車で来たのですが」という話をした瞬間「ブー」と満面の笑みで吹き出され、またある時はたまたま公園で出会った母親サークルの方々に自転車にまたがりながら「バイバーイ」と手を振り帰った数ヶ月後くらいに「あの時さとみこんこんさんが帰った後にあの人自転車でここまで来たの?無理無理無理!ってみんなで言ってたんだよね」とディスられていた話を笑顔で聞かされたりなどし、この地で車持っていない奴の扱いは酷いものの別にこちらは特に困っていないよという感じである。自転車があれば大丈夫です。

車が特に必要ないことの他に私自身がなかなか運転に心を開くことができず、いまだに車に乗ると足が震えだしてしまうし自信が持てないでいる。1年経っても正直運転したい気持ちにならないのだが、それでも運転ができてよかったと心から思えたことが二つほどあった。一つは子供が喜んでくれること。ベンツもランボルギーニも知っており、通り過ぎたフェラーリを見つけては「かっこいいブーブ」と喜ぶ2歳の息子なのに、「好きな車種は?」と聞くと「ヤリス!」と元気よく答えてくれる。多分私が車を借りる時にヤリスを借りて乗るので、母の乗るヤリスでの思い出が「好きな車種ヤリス!」に繋がっていると思うと愛おしい。そしてヤリスでごめんという気にもなる。

もう一つは去年義父母とつくば山の旅館に宿泊したのだが、その運転を私がしたということだ。「私は今年運転免許を取得しましてね、今回山を運転するのは初めてでめっちゃビビってるんですよ、はっはっは!」ということは絶対に言わないようにして皆を車に乗せて下山したのだが本当に緊張して時速40キロくらいで瞳孔はずっと開いていた。

坂の途中で猫らしきものが倒れており(多分死んでいた)猫のことをひきたくなかったのだが避けるテクニックなども皆無なので申し訳ないがそのまま通過させてもらったら助手席の義母が「なんかやわらかかったね」と言っており悲しい気持ちになった。大事な人々を四人も乗せて運転していると思うと気が気ではなく、旅行中に訪れる寺や神社で「何も起きずに無事帰れますように」とばかり祈っていた。その甲斐もあってか無事に帰宅することができ、帰宅してからは今まで感じたことのない頭痛に襲われ涙が出そうだったが、そんな母を見てか子と夫がピンクの花束を買ってきてプレゼントしてくれた時に「なんか色々あったけど運転できてよかった」と思えたのであった。

そんなことでしばらくはまだヤリスの世話になる予定なのだが、子供の習いごとのほか、大きくなってくると友達の話を聞いてあそこやここに行きたいとリクエストがあるかもしれないので、そんな時は自家用車を買って付き合ってあげたいと思う。私自身は競技用のかっこいい自転車の方が欲しいのですが....