原因はカンガルーか

だいたい毎日帽子を被るほど帽子ユーザーの私なのだが今まで生きてきて「これはちょっと...」と気が乗らず一度も被ることができなかった帽子というものがある。

以前にもブログで書いたことがあるのだが、昔お付き合いをしていた男性からカンガルーのマークの真緑色のハットをもらい、気持ちは嬉しいがコーディネイトが全く思いつかずどうやってこの帽子を被ったらいいかという議題で家族会議が開かれたほど悩みのタネとなった。「この帽子が似合うような子になって欲しい」という彼からのメッセージとリビアの国旗と同じ色のカンガルーの帽子は当時の私を追い詰め、それが直接の原因ではないのだが時期に彼とはお別れということになった。

今でも時々「あの時のあの帽子はどうしたらよかったのか」と1度もまともに被らなかった帽子のことを思い返すことがあるのだが、あれがもし黒だったら被ったかもしれないなと思う反面、色の問題じゃないようにも思う。あのカンガルーのロゴに問題があったのかもしれない、そう思ってよく考えてみると私が今愛用しているキャップ帽のロゴはサイだった。もっと振り返ってみるとサイの前はアヒルのロゴの帽子を気に入ってよく被っていた。じゃあカンガルーでもいいだろうと自分でも納得できない気持ちになってきたのでインターネットでよくカンガルーのロゴを眺めてみたところ、長年ずっとカンガルーの子供だと思っていたカンガルーのお腹のあたりの突起物はカンガルーの手で、まじまじと見ると親指を下に指し悪いポーズをとっているように見えるし、目は怒っていた。「これだ...」選んだ彼でも被りこなせなかった私のセンスの悪さではなく、怒った生き物が苦手な私が生理的に排除していただけだったんだとわかったら心の引っ掛かりがとけ「なんだなんだ」と1人笑みを浮かべたのだった。