教習所に行って株を売却

暑さも少し落ち着いてきた頃、私は教習所に通う手続きをした。土日休みの夫に子供を託しせっせと通っている。すごく大変だ。土日は家族でサイクリングとかしたいのに本当に厄介だ。夫も大変そうだし、本当に早く終わって欲しい。講義なんてオンラインでやればいいのに。講義は教官が教本を読んだ後にその内容にそった教材の映像を見させられる。もうこれなら家でやれば良いじゃんって毎回思うんだけど「高速は右側をずっと走っては違法です。ですが茨城ではずっとみんな右を走ってます」とか「信号前では一時停止をしなければなりません。ですが茨城では...」と深妙な顔で茨城ルールの解説が入るので、もしかしたらこのために現地に足を運んでいるのかもしれないと思っている。文句を言いながらも講義はなかなか面白く、今まで脇を通り過ぎるだけであった看板の意味がわかることは面白かった。教官の解説を聞いていると時々U字工事の漫才を聴いているような気になるのも気分がよかった。いやここはU字工事ではなくカミナリか、そう思い調べてみたところ茨城弁も栃木弁も東関東の方言という括りらしくどっちでも良い問題だった。

 

私の保有している株の一つがコロナの影響を受けて成長したので売却した。15万円くらい利益がでた。すごく嬉しかった。まだ成長するかもだけど、こんこん予想ではアメリカの大統領選の影響で株価が下がると踏んでいるので売却をした。別にこのまま増えても後悔はしない。満足しているからだ。家にいながらお金を生み出したいと思ってはや4年。あれは新宿西口にある五右衛門パスタでの出来事だった。「私、株を始める」と言って私はパスタを待っている間にSBI証券に口座を開設する手続きをはじめた。

株はお金と時間を持っているおじさんがやる趣味。最初はそんな風に思っていた。だけどレオス・キャピタルワークスの藤野氏や出口氏の著書を読んで「私の持っている貯金、どうせなら株を買って企業の発展に貢献したい」と当たってるような当たってないようなことを私は言うようになった。

株を初めてからも株のハウツー本からお金のあり方みたいな本をちまちま読んだり、きんゆう女子という若い女性が集まって金融の勉強をする会などに数回参加したりしてお金の勉強をした。そこで本業以外でお金を得てみたいんですと言ったらレポートを書かせてもらえることになったのはとても良い経験だった。

それから数年後、子供を産んで仕事を休職するとお金を使うことを恐怖に感じるようになってしまった。食パンを買うにも「このパン本当に買う必要があるのか」と怯え出したので、このままではいかんとインターネットでファイナンシャルプランナーを見つけて話を聞きに行った。これがすごく良かった。将来的にいくら必要ですよって話だけじゃなくて、年金の構造や保険の仕組みなどをとてもわかりやすく教えてくれたので子育てをして生きていくことに自信が持てるようになり、最近では菓子パンまで平気で買うようになった。めっちゃよかったのでリンクを貼ります。

FP法人 ライフデザイン

その時、株をやっているんですと誇らしげに伝えたところ「リスク管理がしっかりできないあなたは速やかに全て売却するように」と言われすごい悲しい気持ちになったのだが、私は私のやり方で株を続けるんだとそこだけは譲らず保有していた。

それから全世界に新型コロナウィルスが流行し、保持している株価が暴落していった。急降下していく全銘柄のチャートを私は見つめることしかできなかった。「リスク管理ができないあなた」という言葉が私の頭を反芻した。「どの時点で売るかを決めておくように」と知ったようなことを言ってきた夫に「私は信じてるんだよ、コロナが落ち着けば株価は戻るんだと」と知ったような言葉で返した。

その後、無事に日経平均株価は回復し私の株価も元に戻り、現在利益を出している。自分を信じてよかった。

「やってみたい」と何かを初めても長続きせずに形にできないことばかりの私が、4年間投資を続けて今回やっと結果を出せたと思えている。家にいながらお金を生み出すという目標が達成できたことも嬉しいが、お金についてよく考えるようになったし五右衛門パスタを食べていた頃に比べると数倍視点は広がったように思う。政治にも関心が持てるようになった。政治も交通標識同様別に知らなくても生きていけるけど、わかると面白いし、わが身を守ることに繋がるかもしれない。

15万円は楽しいことに使いたいと思っている。夫と相談中である。

さとみこんこんの株式投資はまだまだ続く。